多事業化戦略でアジャストしていく。
今の時代、クライアントが抱える販促や経営の課題はいっそう複雑さを増しています。それは、クライアントの顧客であるカスタマーやユーザーの販売行動がこれまでと異なり、さまざまなメディアやチャネルを通じて情報を仕入れ、購買・行動しているからです。そうした状況下でもクライアントの課題を本質的な部分から解決するためには、2つの視点を持った戦略が重要であると私たちは考えます。
1つは、自社商品・サービスをクライアントのビジネスシーンや課題に合わせて再定義し、販売するモノの価値ではなく、提供する商品・サービスとしてのコトの価値を創ること。もう1つは、自社商品・サービスを売ることが目的ではなく、クライアントのロングタイムバリュー(顧客生涯利益)実現のために、商品・サービスを拡充すること。つまりは、これまでの業界・業種にこだわったプロダクトアウトな経営とは違い、徹底的にクライアント視点に立ってビジネスを変化させ、拡充させるために事業をストレッチしていくことが重要なのです。
その2つの視点を持った戦略が、私たちが実践している多事業化戦略。キーワードは、現業の周辺にあるビジネスチャンスを取り込む「拡業」です。販促・集客支援というこれまでの実績やノウハウを最大限に生かせるフィールドはそのままに、現業の前後・左右・斜めにあるビジネスチャンスに向けて事業を展開していきます。そして、クライアントのさまざまな課題を解決するためのフルサービスをグループリソースとして構築し、マーケットにフィットする組織経営を実行していく。その多事業化戦略こそが、これからのB to Bビジネスモデルには必要だと私たちは考えています。